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見出し私の大事な漫画

同じ職場で働いていた彼と結婚して、いよいよ一緒に暮らすことになりました。
夫の部屋の荷造りも私の部屋の荷造りも、あらかたは近所のスーパーなどで段ボールを分けてもらって行いましたが、共働きだったために時間的に余裕がなく、服や本や漫画、その他の細かい雑貨などはにゴミ袋へポンポンと放り込んでいきました。
段ボールに詰めるよりもずっと早かったのですが、何が入っているのかを書く余裕もなくその袋の口を結びました。
恐らく荷解きをするのは私になると予感していたので、正直「荷解きをするときに面倒だなぁ~。間違えているものまで捨てちゃいそう」と思っていました。
引っ越しをしたのが12月だったという事もあり、仕事も忙しく新居の荷解きと片付けが遅々として進みません。
収納できるものや大まかなものはとりあえず納め、捨てたはずなのに湧いて出てくる不用品をゴミ袋へ入れいきます。
まだ手付かずの荷物が入ったゴミ袋はベランダへ出してしまうことで、寝るスペースと食事をするスペース、動線を確保することができました。
週に一度の休みの日と、年末の正月休みに黙々と二人で荷解きをして、どうにか新年を迎えられるような形まで持って行きました。
年末休みの荷解きの際に湧き出た可燃ごみは思った以上の量で、年が明けるまでどこかに置いておかなくてはならないほどでした。
そこで夫がまだ家具が揃っていない為に収まる所がない本が入った袋の隣に、ゴミを置きました。
「同じ袋なのに、荷物とゴミを並べて置いちゃっていやだなぁ。間違えて捨てちゃわないだろうか?」引っ越しをしていたときと同じ心配が頭をよぎります。
そして、いよいよ年が明けて初めてのゴミの日がやってきました。
慌ただしい朝、まだ不慣れな新居でのごみ出しに焦りながら、ベランダからゴミを取って玄関にいる夫に手渡しました。
「あれ?やたらと重いな」と思った袋があったのですが、出勤の時間が差し迫り次の瞬間には、その疑問は消えてしまいました。
ようやく部屋が片付き始め荷解きも大詰めとなってきた頃、いよいよインターネットで購入した本棚が届きました。
ベランダで待機しているゴミ袋に入った本や漫画を順番に、本棚に並べていきます。

ようやく納め終わり、並んだ漫画の背表紙を見ると20冊程あったはずの漫画が数冊しかないではありませんか。
どこかに紛れ込んでしまっているのかと思い、あちこち見てみますが見つかりません。
直ぐに「やってしまった!」と思いました。
あのやたらと重かった袋には漫画が入っていたんだ! やっぱりやっちゃったんだ、私!
と、その時ようやく気付いたのです。
時すでに遅し。きっともう灰になっている事でしょう。泣くに泣けません。
慌てていたとはいえ、私が自分の手でゴミとして夫に手渡してしまったのですから。
帰宅した夫に話すと、爆笑されてしまいました。
引っ越しの荷物には、きちんと表書きをしようと心に決めたしょっぱい出来事です。

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